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青葉湖左岸農村公園(〒031-0202青森県八戸市南郷大字島守字水吉 32-1)は、青森県八戸市南郷地区にある青葉湖の左岸に整備された公園です。
広さ1.09ヘクタールの園内には、展望台、駐車場、トイレ、給水所が整備され、展望台からは、四季折々の自然の美しさを堪能することができます。
おすすめの季節は、春の新緑と秋の紅葉シーズン。地元・八戸市民でも意外と知る人が少ないため、周囲を気にせずゆったりと鑑賞することができます。
紅葉は10月下旬ごろが見頃です。
青葉湖という名称は、2003年に、八戸市内を流れる新井田川上流をせき止める形で造られた世増(よまさり)ダムの愛称です。
一般公募で名づけられましたが、もともとは、平清盛公の長男・重盛公が、かつてこの世増の地に落ち延びた際に持参していた「青葉の笛」伝説に由来します。伝説の真偽はさておき、青葉の名に違わず、ここ青葉湖は緑の木々が大変美しい、知る人ぞ知る絶景スポットになっています。
今では市民の憩いの場として親しまれる青葉湖(世増ダム)ですが、この世増ダムの建設によって、南郷村(現八戸市南郷区)の世増地区、畑内地区、そして岩手県軽米町の水吉地区の3つの集落が水没しました。ダム建設の調査開始から完成まで35年という長い年月を要したのは、当初より地元の反対があったからにほかなりません。水没した地区周辺からは、縄文時代のものと思われる石器などが多数発掘され、その頃からこの地には人々が集落を築き住みついていたものと思われます。
また、「青葉の笛」伝説からも窺えるように、歴史的に見ても、古い伝統と文化が脈々と受け継がれてきた集落でもありました。
水没してしまったこれらの集落に思いを馳せながら、今なお昔ながらの暮らしが息づく島守盆地の美しさに、都会の喧騒に疲れた心を癒してみてはどうでしょうか。
青葉湖左岸農村公園は、24時間365日利用でき、利用料は無料です。展望台からの眺めは、管理の具合によっては木々の繁茂により湖面が見えない場合があります。
また例年春と秋の2回開催される「青葉湖ウォーク」のようなイベントと重なる際は混雑することが予想されます。
イベント開催については、あらかじめ八戸市のイベントスケジュールなどで調べておくといいでしょう。
なお、青葉湖左岸農村公園の対岸、青葉湖の右側には、右岸農村公園が設置され、ここにも展望台が整備されています。
時間が許せば、そちらに足を延ばしてみるのもいいでしょう。
旧島守発電所保存(〒031-0202青森県八戸市南郷大字島守字持金沢3)は、1999年(平成11年)まで稼働していた水力発電所を産業遺構として整備、保存した公園です。
青森県にある最古の水力発電所であり、本館には、大正時代ドイツ製の横軸水車と発電機が残されています。
公園内には森林散策ゾーンや見学ゾーンなどが設けられ、散歩や遠足に最適な場所となっています。
開園期間:4月中旬~11月
開園時間:午前9時~午後5時(10月、11月は午後4時)
休館日:月曜日(月曜日が国民の祝日にあたるときは、その翌日)
入園料無料。
朝もやの館(〒031-0202青森県八戸市南郷大字島守字古坊61-1)は、南郷地区島守に残る田園風景をひとつの博物館ととらえ、地域の文化、伝統、環境を保全し、次世代に継承していく地域活動である「島守田園空間博物館」の拠点です。
ここには地域の伝統や文化を紹介する総合情報館、地元の新鮮な野菜や加工品の直売所、特産のソバを堪能できるレストランなどがあり、地元の人も訪れる交流の場となっています。
営業時間:総合情報館9:00〜17:00
森の直売所9:00〜18:00(冬季は17:30まで)
森のレストラン 11:00〜14:00(土・日曜、祝日は11:00〜15:00まで)
定休日:総合情報館・月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)
森のレストラン・水曜日。
青葉湖の周囲は、豊かな自然と昔ながらの景観に恵まれており、例年、春と秋には「青葉湖ウォーク」が開催されるなど、散歩にはうってつけの環境です。
青葉湖には3つの橋(長倉大橋、水吉橋、新世増橋)が架けられており、それら3つの橋から見る青葉湖は格別です。
新世増橋は、湖からの橋脚の高さが55mの位置に架けられており、また長倉大橋は最大橋脚高さ87メートルになります。
これらの橋を渡りながら青葉湖を一周しようとすると約13キロメートルの距離となり、なかなか簡単に歩くことはできませんが、青葉湖左岸農村公園を出発し、新世増橋を渡って青葉湖を一周すると約7キロメートルとなり、ちょっとしたウォーキングにはぴったりの距離になります。
橋からは、春から夏にかけての新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季を通じて景色の移り変わりを楽しむことができます。
また、青葉湖(世増ダム)の天端は道が整備され、散策することができます。堤体はレンガブロックが積まれた西洋の砦を彷彿とさせるデザインですが、これも立派なダムの施設の一部。
そして、天端からは青葉湖はもちろん、発電所と下流の様子をうかがうことができ、スケールの大きさを堪能することができます。
「はちのへ総合観光プラザ」では、近隣の観光施設、宿泊施設、レンタカーやバスなどの交通機関などの案内のほか、待合せや休憩にも利用することができます。
駅東口の駅ビルには、ホテル、市役所分室、市立図書館分室が設置され、また西口からは八戸地域地場産業振興センター『ユートリー』が連絡通路で直結しており、八戸観光の入り口としての役割を果たしています。
青葉湖左岸農村公園へのアクセスは、車での移動が基本になります。
八戸市中心地からは約50分、八戸自動車道南郷ICからは約20分の距離になります。
八戸駅でレンタカーを借りる場合は、八戸自動車道を利用すると便利です。八戸駅から田面木方面に向かい、田面木交差点を左折し、国道104号線に入ります。その後、田面木字馬場頭より県道29号線八戸環状線に入り、八戸自動車道へ接続、南郷ICへ向かいます。
青森方面(百石道路)から行く場合は、八戸北ICもしくは八戸西ICより八戸自動車道に乗り、南郷ICに向かうといいでしょう。
また、東北自動車道を北上する場合は、安代JCTで八戸自動車道に入り、同じく南郷ICで降ります。
南郷ICからは、県道42号線名川階上線を南郷区役所方面に向かって右折、南郷大字島守 の目的地まで行きます。
目的地までは、それぞれの交差点で特に案内標識などないため、事前に道路地図や地図アプリなどで道順を検索・確認しておくほうがよいでしょう。
カーナビを利用すると便利です。左岸農村公園には10台ほどの駐車スペースが整備されています。
イベント等と重ならない限り年中とおして混雑することが多くはないため、車でのアクセスでも心配することはありません。
青葉湖左岸農村公園における禁止事項は特に明記されてはいませんが、八戸市都市公園施行規則第5条が参考となります。
この施行規則は都市公園を想定していますが、農村公園に読みかえてもさしつかえないでしょう。
禁止事項として、例えば、トイレなどの公共物への損傷、公園利用目的以外の駐車場の利用、許可のない印刷物やポスターの掲示・ビラ配りなどが挙げられています。
また、柵を超えるなど、整備された場所(許可された場所)以外への立ち入りは大変危険です。
たばこの吸殻の投げ捨て、延焼の危険のある火気の取り扱いは、自身のみならず他者へも危険を及ぼす可能性があります。
キャンプ場ではありませんので、バーベキューやたき火などの火器の使用は控えましょう。無人飛行機(ドローンやラジコン飛行機等)を飛ばすことにも注意が必要です。
その他、動植物の採取や、草花の踏み荒らし、伐採、野生動物の捕獲、餌やり、ゴミ・残飯等の放置、不法投棄などは、野生動物や自然環境へ多大な影響を与える可能性があるため行ってはいけません。
いずれにせよ、ここが公共の場であることを自覚するとともに、ごみは持ち帰る、周囲に迷惑をかけないなど、最低限の一般的なマナーを忘れず楽しみましょう。
南郷地区の特産といえば「そば」。
1903年(明治36年)に開校し、2002年(平成14年)に廃校となった旧増田小中学校の校舎を利用した青葉湖展望交流施設(通称・山の楽校、〒031-0202 青森県八戸市南郷大字島守北ノ畑6-2)には、地元の人々が丹精込めて作った二八そばを堪能できる農家レストランが併設されています。
校舎裏手にはヒマワリ畑が広がり、例年8月下旬には、200万本のヒマワリが一斉に咲き誇る圧巻の景色を楽しめます。
昭和のノスタルジックな雰囲気と一面に咲き誇るヒマワリに包まれて、素朴で優しい味わいのソバを堪能できます。
- 営業時間:11:00~14:00(4月~12月)
- ※1~3月は土日祝のみ営業
- 定休日:月曜日(月曜日が国民の祝日にあたるときは、その翌日)。
南郷ICにほど近い場所にある道の駅なんごう(〒031-0114青森県八戸市南郷大字中野字舘野4-4)では、栽培から製粉まですべて南郷にこだわった、ALL南郷の手打ち十割そばを楽しむことができます。
- 営業時間:8:00~18:00(4月~10月)
- 8:30~17:00(11月~3月)
- 定休日:年末年始。
・また、小腹がすいたときにおすすめなのが、八戸市南郷事務所の近くにある元沢せんべい店(〒031-0111 青森県八戸市南郷大字市野沢石窪32-22)。
ここではふわふわのもちせんべいにチーズやハムなどをトッピングしたのが大人気。
アツアツのせんべいにチーズが絡み、やみつきになる人が多い。ぜひ堪能してみてください。
- 営業時間:8:30-19:00
- 定休日:なし。